
感震ブレーカーとは
地震による火災の過半数は電気が原因!!
東日本大震災における火災の発生原因の54%が電気関係によるものです。地震が引き起こす電気火災とは、地震の揺れに伴う電気機器からの出火や停電が復旧したときに発生する(通電)火災のことです。
「感震ブレーカー」は、一定以上の大きな揺れを感知したときに、ブレーカーやコンセントの電気を自動的に止める器具です。感震ブレーカーの設置は、不在時やブレーカーを切って避難する余裕がない場合に電気火災を防止する有効な手段です。

阪神淡路大震災や東日本大震災において、電気火災が多く発生していることから「感震ブレーカー」の重要性が示されています。復電時に電気機器へ通電し、火災が発生するという通電火災の二次災害防止のためにも重要です。これを機に、身の回りの防災について今一度考えてみてはどうでしょうか?
感震ブレーカーの種類
主に次の種類のものがあります。
分電盤タイプ(内蔵型)
分電盤に、一定の震度を感知して電気を遮断する機能が付いたもので、基本的にはすべての電気が遮断されます。
電気を使用する医療器具などがあるご家庭では、設置について注意が必要です。

分電盤タイプ(後付型)
分電盤に感震機能を外付けするタイプです。センサーが揺れを感知し、ブレーカーを切って電気を遮断します。

コンセントタイプ
コンセントに差し込むタイプと、既存のコンセントを取り替えて埋め込むタイプ(要工事)があり、コンセントに組み込まれたセンサーで地震を感知し、コンセントから電気を遮断します。

簡易タイプ
分電盤のスイッチに接続するもので、揺れを感知した際に、おもり玉の落下やバネの作用などによりスイッチを落とし、すべての電気が遮断されます。比較的安価なものが多く、工事が不要です。

設置にあたっての注意
- 分電盤タイプなどのように、地震発生時に家庭内のすべての電気を遮断するものについては、医療機器などへの影響が考えられますので、設置にあたっては注意が必要です。
- 夜間に地震が発生した場合に照明が消えることで、屋外への迅速かつ安全な避難の妨げになることも考えられますので、非常灯や懐中電灯を準備しましょう。
- 感震ブレーカーが設置されていても、避難の際はブレーカーを再度確認する余裕をもって行動してください。
- 感震ブレーカーは性能と費用に幅があるため、購入、設置にあたっては、お住まいの環境に適したものをお選びください。
- 分電盤タイプなどの工事が必要なものについては、電気工事店にご相談ください。
関係リンク
感震ブレーカー リーフレット(出典:経済産業省ホームページ)
感震ブレーカーの普及推進に関する背景・目的(出典:総務省ホームページ)
感震ブレーカー設置費補助事業のお知らせ(出典:豊山町ホームページ)
西春日井広域事務組合消防本部 予防課
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